昨年末デンマークで開催されたCOP15(国連気候変動枠組み第15回締約国会議),報道などを通じて見る限り,かなり紛糾していた模様です。先進国と途上国の思惑がまっぷたつというところしょうか。最終的に各国の合意を得るところまではいかなかったようです。はたからみていると,この会議が,温暖化効果ガスの削減を目指すという単純な目的のものでないことだけはわかりました。 おまけに「どうしてまたこのタイミングに!」というタイミングで「クライメートゲート」事件と呼ばれる,情報漏えいの問題も勃発しました。英イーストアングリア大学のサーバーに外部から何者かが侵入し,気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のメンバーでもある研究者のメール1000通あまりがインターネット上に流出したのです。その中に,データ捏造を示唆するメールもあり,地球温暖化という問題の根底が揺るぎかねない大きな問題へと発展してしまいました。