田中真紀子文部科学相は一日、政府の革新的エネルギー・環境戦略で掲げた「二〇三〇年代までに原発稼働ゼロを目指す」との方針について、官邸で記者団に「ちょっときついんじゃないか」と達成は困難との見方を示した。文科相はエネルギー政策の関係閣僚だが、早くも政府方針とのずれが表面化した。 田中氏は「何年までという言い方は目標であって、実際はなかなかそうはいかない」と指摘。「原子力(発電所)も危ないものはすぐ止めないといけないが(代替エネルギーなどの)開発もコストと時間がかかる」と早急な原発ゼロ達成に否定的な考えを示した。