プログラムは誰でも作ることができます。資格は要りませんし,誰かに許可を得る必要もありません。ところが,実際にプログラムを作っている人は多くないですし,プログラミングの世界に入門したとしても,そのまま離れてしまう人が珍しくありません。いったいなぜでしょう? その答えは,おそらく「あまりにコンピュータが“お馬鹿”だから」と言ってよいでしょう。実際にプログラミングを体験してみると,コンピュータという存在が,単純な処理しかできないわりに,あまりに融通のきかないものであることを実感できると思います。面倒な呪文を要求するのにもかかわらず,大したことはやってくれないのです。そのため,コンピュータにやらせたい作業があっても,簡単にプログラムを作成できないことが少なくありません。 一方で,お馬鹿であるというのは,「自己主張をしない」ということも意味しています。つまり,プログラムを作る人間の個性や工夫をどのよ