<この国はどこへ行こうとしているのか> ◇死と涙、数えてみろ−−映画監督・園子温さん(50) 東京・原宿の薄暗い会場は若者で満席だった。壇上には、映画「希望の国」を撮った監督、園子温さん(50)がいた。東京電力福島第1原発事故以降、初めてドキュメンタリーではなくドラマの形で原発事故を取り上げた人だ。「放射能は目に見えない。しかし放射能の映画を撮ることで、これまで見えなかった日本という国が見えました」 私はこの言葉を取材ノートに殴り書きした。その先に続く言葉を聴きたいと思った。 数日後、映画配給会社に園さんを訪ねた。トレードマークの黒いハットと黒縁メガネ。東日本大震災から数年後、架空の土地「長島県」で巨大地震が起き、原発が爆発する……そんな映画を撮った監督の目に映った、「これまで見えなかった日本」とは? 「人々を最も苦しめている現在進行形の問題を映画にするのが、こんなにも難しい国だとは思って
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