辻太一朗『なぜ日本の大学生は,世界でいちばん勉強しないのか?』(東洋経済新報社)を読みました。センター試験の見直し論なども出ている昨今,日本の若者の学力の向上が大きな関心を集めています。私が雇用システムの見直しのようなテーマで話をするとき,最後に行き着くところは,人材育成は企業に任せられなくなっているなか,大学などの教育機関の役割が重要になるという話なのです。ただ,具体的にどういうところから手を付けていくべきかについては,具体的な提言はできないでいます。 この本では,日本の大学生は小学生よりも勉強していないというショッキングな(でも,そう言われてみればそうだろうなという)指摘をしたうえで,その原因は,企業,学生,大学の双方が自分の利益となるように行動した結果,負のスパイラルが生じていることにあると述べます。特に目新しくはありませんが,でも重要な指摘です。とはいえ,三者のなかで最も重要なの
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