2.報告書の各章の要旨(役職名は2012年5月現在) 第1章 過剰なマネーと国際金融危機貝塚 啓明 財務総合政策研究所顧問(研究会座長) 上田 淳二 財務総合政策研究所財政経済計量分析室長 第1章では、各章での議論の導入として、近年の国際的な資金フローの変化の特徴とその分析の視点、さらに今後の政策のあり方に関して、研究会の議論及び各章で議論される主要な論点を提示する。 国際的なマネーフローの変化を概観すると、ブレトン・ウッズ体制の終焉後、マネーの国際間移動は飛躍的に拡大している。特に、2000年代に入ってからは、米国への資金フローの流入の顕著な増加と、欧州域内の各国における資金フローの顕著な拡大が生じている。こうした変化の背景には、家計や企業の金融資産の蓄積が進む一方で、収益性の高い新たな投資機会の拡大が進まなかったこと、1980年代から90年代にかけて新興国において様々な危機が生じたこ
打ちやすさを追求した結果、こんなカタチになりました。 同梱品:USBケーブル(A-ミニBタイプ/50cm)、本体内蔵電池(CR2016)、キートップシール ファイル形式:テキスト(.txt)、表(.csv) 電源:単3形アルカリ電池×2本(別売)または単3形エネループ×2本(別売) Bluetooth対応機種:キーボード/iPad2、iPad、iPhone4S/4/3GS/、iPod touch(第4、3世代)※iOS4.0以降にアップデートされていること。データ転送/FTPプロファイル搭載機種に対応していますが、本機と通信できない機種があります。FTPプロファイル詳細については、各端末・機器メーカーにお問い合わせください。
N. Gregory Mankiw, “New Keynesian Economics”(The Concise Encyclopedia of Economics, Library of Economics and Liberty) ニューケインジアンのマクロ経済学(New Keynesian economics)は、ジョン・メイナード・ケインズの思想を引き継ぐ現代マクロ経済学の一学派である。ケインズは1930年代に『雇用、利子および貨幣の一般理論』を出版したが、ケインズの影響力は、1960年代を通じて、経済学者や政策当局者の間で高まっていくことになった。しかしながら、1970年代に入ると、R. ルーカスやT. サージェント、R. バローらを代表とする新しい古典派(New Classical)のマクロ経済学者が、ケインズ革命がもたらした多くの教訓に疑問を投げかけることになった。1980年
Bennett T. McCallum, “Monetarism”(The Concise Encyclopedia of Economics, Library of Economics and Liberty) マネタリズム(Monetarism)はマクロ経済学の一学派であり、以下の4点を強調する特徴がある。 (1)長期的な貨幣の中立性 (2)短期的な貨幣の非中立性 (3)名目利子率と実質利子率の区別 (4)政策分析における貨幣集計量(monetary aggregates)の役割の強調 代表的なマネタリストとしては、ミルトン・フリードマン(Milton Friedman)、アンナ・シュワルツ(Anna Schwartz)、カール・ブルナー(Karl Brunner)、アラン・メルツァー(Allan Meltzer)がいる。アメリカ以外の国でマネタリズムの初期の発展に貢献した経済学者とし
世界中のワイン愛好家の間では、テロワール(ブドウの生育環境)の細部について語らうのが楽しみの一つになっている。サン・テステフ村とポイヤック村を比べると、ワイン用のブドウを栽培するのが難しいのはサン・テステフ村の方というのが目利きたちの間で一致した意見だ。その理由は、サン・テステフ村の土壌の方が重みも厚みもあるから・・・ですよね? そんなのは戯言(たわごと)だ!・・・と語るのは、オリヴィエ・ジャーゴウ(Olivier Gergaud)&ヴィクター・ギンスバーフ(Victor Ginsburgh)の二人だ。エコノミック・ジャーナル誌に掲載された彼らの共著論文では、100箇所のブドウ園を対象に、テロワール――土壌の特徴、日当たりの良さなど――に加えて、ワインがどんな方法で製造されているか――どの種類のブドウを栽培しているか、ブドウをどのようにして収穫しているか、ワインをどのように瓶詰めしているか
訳すのはVOXの記事だけと決めていましたが、本エントリーに関してだけは例外です。 日本経済のデフレ脱却に向けて、これまで長きにわたり並々ならぬご尽力をなさってこられた岡田靖先生が一昨晩(2010年4月10日土曜日)にお亡くなりになられました。残念ながら先生とは直接お会いする機会を持つことはできませんでしたが、論文等を通じて多大な学恩を授けていただきました。その学恩に対するささやかながらの報いにでもなればと思い、ここに先生の論文を訳させていただきます。岡田先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 Yasushi Okada, “Is the Persistence of Japan’s Low Rate of Deflation a Problem?”(PDF) 本論文は大きく2つのパートから構成される。まず第1のパートにおいて、なぜ日本経済において持続するデフレーションが小幅(マイルド)で
Paul Krugman, “Paul Samuelson:The incomparable economist”(VOX, December 15, 2009) 本論説は、ポール・サミュエルソン(Paul Samuelson)の生涯と業績に関する回顧記事である。 ご存知だとは思うが、ここで私は、アイザイア・バーリン(Isaiah Berlin)が思想家を類別するために使った、かの有名なたとえ話を持ち出しているのである。キツネは多くのことを知っている(foxes who know many things)。一方で、ハリネズミはたった一つのことしか知らない、ただし、非常に重要なアイデア(=ビッグ・アイデア)を一つ(hedgehogs who know one big thing)・・・というお馴染みのアレである。経済思想家としてのサミュエルソンを、人類史上にわたって比類なき経済学者たらしめて
Alan S. Blinder, “Keynesian Economics”(The Concise Encyclopedia of Economics, Library of Economics and Liberty) ケインズ経済学(Keynesian economics)は、経済における総支出(total spending)-総需要(aggregate demand)とも呼ばれる-に関する理論であり、総需要が生産やインフレーションに及ぼす効果を理論的に研究する立場の一つである。これまで種々雑多なアイデアに対して「ケインズ経済学」という用語が(時に誤って)あてがわれてきたが、ケインズ経済学の中心的な教義(tenet)は以下の6つのポイントから成っているのではないかと思われる。はじめの3つのポイントは、現実の経済のメカニズム(経済はどのように機能するか)に関する視点をまとめたものである
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