国債市場で起きた「入札ショック」が株式市場を揺らした。前日の欧米株高を受けて下値の堅かった東京株式市場に変調が生じたのは後場に入ってからのことだった。昼過ぎに、財務省が実施した10年物国債の入札不調が伝えられるや、債券価格が急落(利回りは上昇)したのだ。特に債券市場関係者を驚かせたのが「テール」の長さだ。テールとは国債の平均落札価格と最低落札価格の差を意味する。小さいほど好調で、長くなるほど不
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1月28日、米連邦準備理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明の中で、米国の景気に対する認識を引き上げた。それと同時に、前回と同様、委員会は金融政策の正常化に対して、“忍耐強く(can be patient)”という表現を使用した。 この声明を市場は利上げに慎重=ハト派と評価し、市場関係者の間では利上げが遅れるとの見方が増えている。基軸通貨ここである米国の金融政策は、グローバルな金融情勢に大きな影響を与える。そのインパクトは軽視すべきではないだろう。今後の米金融政策を考える上での重要なポイントの一つだといえる。 ハト派な声明の内容 FOMCは景気に対する評価を、前回の緩やかな回復(moderate)から、しっかりした(solid)に引き上げた。この背景には、労働市場の改善や、エネルギー価格の低下によって家計の購買力が上昇しているとの見方がある。 景気に対する認識には、金融正
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