DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 >>(上)より続く 目標がいつの間にか変質 何段階もの骨抜きで“大甘”に 歳出にキャップをかけることについては、経済財政諮問会議の民間議員も「それでは、関係者の意識や行動に変化をもたらすような制度・仕組みの改革につながらず、持続できない」と説明していました。現実は全く逆であり、財政の専門家が聞いたら笑う話です。少なくとも、カナダ、スウェーデン、オランダ、ニュージーランド、オーストラリアなどの財政健全化に成功した国では全てキャップをかけています。 これらの国々では、首相と財務大臣などごく少数の主要閣僚が集まり、各省庁別に“これから○年はこの金額”というふうに複数年度でキャップをかけます。 政治的に覆すことができるのであれば、各省庁は
![成長頼みの財政再建計画は「失敗の典型」だ(下)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/16bcb7d114c56c800c6c9875c41667bf1eff2be3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdol.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F7%2F9%2F-%2Fimg_79b5a8e09537f484611a08f6a77e5e561012276.jpg)