2016年の年明けから随分と相場も動いています。波乱の幕開けなどとする指摘が多いのですが、クリスマスからお正月まで休暇気分が抜けないのは実は日本人だけ。相場取引の現場ではクリスマス以降は各国おしなべて通常通りの業務となります。一斉に休みを取るという点ではお盆の時期も同じなのですが、日本国民が休暇気分に浸っていても世界は全く違います。そこで、休暇中の日本人に不意打ちを食らわすような、投機的な動きも含めて、大きな変動が年末年始やお盆の時期にはままあるのものです。 苦言を呈すようですが、相場に携わっていてながら、年末年始の動きを波乱と感じたのであれば、それは事前準備が万端でないと自ら吐露しているようなもの。もちろん、取引をしながら休みを取ることはいっこうに構わないのですが、休暇中に何があろうとも、天災人災で相場が休場しようとも、極論で言うなら戦争で市場が閉鎖されてしまっても、それでも持ち続けてい
※この記事は銃・病原菌・鉄の概要を書いたものですので、詳しいことは実際に本を買って読んでいただけると良いかと思います。名著ですので、人生で一度読んでおくことをお勧めします。 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) 作者:ジャレド・ダイアモンド草思社Amazon文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) 作者:ジャレド・ダイアモンド草思社Amazon はじめに なんで、スペイン人のピサロは圧倒的に少ない人数でインカ帝国を征服できたんだろう。 それはスペイン人が、銃と鉄、そして何よりアメリカ大陸にはない病原菌とそれに対する耐性を持っていたからですよ。 じゃあ、なんで、スペイン人はそれを持っていたの?銃と、鉄を発明できたの?病気に対する耐性を持っていたの? ヨーロッパ人はインカ帝国の人より、人種的に勤勉だったり病気に強か
Mark Thoma, “Paul Krugman: Health Reform Realities“, (Economist’s View, Monday, January 18, 2016) 単一支払者制 [single-payer] 医療制度の制定に取組むべき価値は在るか?: 医療制度改革の現実: ポールクルーグマンの論考 (ニューヨークタイムズ): …オバマケアは…忙しなく働く可動部分が山ほど付いた、幾分ごたごたぎこちない制度である。だから費用は本来あるべきところより高くついてしまっているし、そのせいで制度の隙間に落ち込んだまま見過ごされてしまう人が将来にも常に相当数出て来るだろう。 そこで進歩派にはこの問いが突き付けられることとなる。いまや民主党予備選挙の中心的論題ともなっているその問いとはすなわち、以上のような欠点が故に、進歩派は自らが成し遂げた、ほぼ半世紀に亘る期間中で最大の
世界経済フォーラム(WEF)年次総会のために、今年も世界のエリート層がスイス・ダボスに集まっている〔 AFPBB News 〕 企業や政府などの機関の評判に着目する「エデルマン・トラスト・バロメーター」という年次調査は今年、さまざまな知識・情報に通じた「教養層」とそのほかの人々との間に際立った意見の相違があることを浮き彫りにした。 この調査によると、教養層――ここでは、メディアに流れる情報を普段から見聞きし、所得水準が上位25%に入る大卒者を指す――は、政府や企業といった機関に対する信頼をこれまでよりも強めている。 エリート層と一般大衆の断絶 しかし、そのほかの人々はそうではない。教養層は概して満足しているが、それ以外の人々は満足していない。また、この2つの集団はお互いをもう理解していないばかりか、知り合いでもないという。 米国ならドナルド・トランプ氏を、フランスならマリーヌ・ルペン氏を支
記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 すべての戦略には使うべき状況がある。ビジネスやスポーツ、人生の勝負時、受験やファイナンス――。いまに生きる私たちが、そこで真に生かせる戦略とは何か。東洋戦略論のバイブルとされる孫武の『孫子』と、西欧戦略論の雄であるクラウゼヴィッツの『戦争論』を対比しつつ、古典の叡智を現代に生かす方程式を紹介する。 状況と戦略とのマッチング 『孫子』と『戦争論』という東西の二大戦略書の対比、そして他のジャンルにおける戦いのノウハウとの関連を分析してきたが、その過程を通してはっきりと浮かび上がってきたのは、それぞれの戦略書や戦略的発想には、それが前提とした状況による限界と使い道がある、ということだ。これを格言風に表現するなら、 「すべての戦略には使うべき状況がある」 となる。そして、この格言からは
記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 国内軽自動車トップのスズキは6年前、「次の30年の道筋」をつくるための一手として、独フォルクスワーゲン(VW)との包括提携に踏み切った。だが、「イコールパートナー」を掲げるスズキの思いに反して、VWの狙いはスズキの支配だった――。 VWによる敵対買収を恐れたスズキは2011年、ロンドンの国際仲裁裁判所に対し、包括契約解除とVWが保有するスズキ株式の買い戻しを求める提訴に踏み切った。スズキにとってアウェイとなるこの裁判で、VWは「牛歩」戦術を展開。時間稼ぎによってスズキの弱体化を狙っていた。事前予測では「スズキ不利」との見方が主流だった。その経緯については前回の『スズキの恐怖「VWによる敵対買収」』をご覧いただきたい。 異常なまでに遅れた仲裁判決 2014年3月、約2.5年の時を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く