新型コロナウイルスの拡大防止策を検討する政府の専門家会議は1日、東京都や大阪府など、都市部を中心に感染者が急増し、医療現場が機能不全に陥る可能性がある、と警告する新たな提言を発表した。1人の感染者が生み出す2次感染者数の平均値である「実効再生産数」は東京で1.7になっており、現在の感染拡大が続くとかなりの人口が感染する恐れが出ている。 新たな提言は、地域の感染状況によって医療体制を速やかに確保することを求めたのが特徴。全国の地域を(1)1週間前と比べて大幅に感染者が増えている「感染拡大警戒地域」、(2)感染者の増加が一定程度に収まっているが今後拡大する可能性がある「感染確認地域」、(3)1週間前から感染者が確認されていない「感染未確認地域」に3分類した。 その上で「感染拡大警戒地域」は、現状では東京と大阪が該当するとし、オーバーシュート(感染爆発)を防ぐために期間を定めた外出自粛要請をした