東北大とNECなどの研究チームは、テレビ、パソコンやサーバーなどの待機電力をゼロにできる大規模集積回路(システムLSI)を世界で初めて開発した。 国内の全サーバーに導入した場合、原子力発電所半基分の電力を減らせるという。5年後の実用化を目指す。13日から京都市で開かれる国際学会で発表する。 集積回路は、データを保存するために電気を必要とし、断続的に作業を続けるためには電源を切れなかった。研究チームは、電気の代わりに、特殊な小型磁石を使ってデータを記憶できる電子部品を開発。集積回路にこの部品を組み込めば、「作業をしていない時は電源を切り、作業を再開する時に瞬時に起動可能な電子機器が実現できる」(大野英男・東北大教授)という。この電子部品は集積回路1個に約1000万個入っており、大野教授らは正確に10年以上、作動する部品の技術開発を目指している。
小惑星から離陸して試料を持ち帰った人類初の探査機として、「はやぶさ」が5月23日付でギネス世界記録に認定された。 はやぶさの地球帰還からちょうど1年を迎えた13日、宇宙航空研究開発機構が発表した。 はやぶさは昨年6月13日、60億キロ・メートルの旅路を終えて小惑星イトカワから帰還した。回収されたカプセルは各地で展示され、延べ約55万人が足を運んだ。 13日には帰還1周年を記念して、はやぶさの模型や写真を展示する「はやぶさi」(はやぶさi運営委員会主催)が、約4か月の期間限定で東京国際フォーラム(東京・有楽町)1階にオープンした。 はやぶさのプロジェクトマネージャを務めた宇宙機構の川口淳一郎教授は「世界で唯一の成果を目指してきた結果が、多くの人に認められてうれしい。若者への刺激や励みになればいい」と話している。
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