ロシア、ノバヤゼムリャ列島沖の北極海で、交尾をしながら冷たい海を泳ぎまわるクリオネ(Clione limacina、和名:ハダカカメガイ)の貴重な姿が撮影された。 海洋生物学者アレクサンドル・セミョーノフ氏が撮影した動画には、クリオネのもとに別のクリオネがやってきて体を合わせ、そのままダンスを踊るように泳ぎ回る流暢な愛の儀式がはっきりと映っている。(参考記事:「【動画】カモメの背に乗るカモメ、曲芸的な交尾」) クリオネの交尾のやり方はこうだ。クリオネは実は雌雄同体で、2体のクリオネが出会うと、互いにペニスを出して相手の体にくっつく。その際に、ペニスの途中から伸びる細長い触手のような器官の先にある吸盤を使って、体が離れないようにする。しかし、そのせいでクリオネの体には傷が残る。成体の中には、交尾を行ったことを示す傷が4つついているものも見つかっている。(参考記事:「【動画】野生タランチュラの