視覚障害者を誘導する盲導犬 盲導犬(もうどうけん)は、視覚障害者を安全に快適に誘導する犬。身体障害者補助犬の中でもっとも広く知られた存在である。日本語名の由来は「盲人誘導犬」。 歴史[編集] 盲目の人の歩行補助に犬が使われた例、盲目の乞食や辻音楽師が犬に引かれて歩く姿は様々な絵画に描かれており、その最も古い例は古代ローマ時代のポンペイの発掘品の中に見られ[1]、13世紀の中国の絵など、その後数世紀にわたって同じような絵が発見されているが、それらはどれも長いロープで繋がれた犬が、視覚障害者を引っ張っている、というものばかりであった。 1819年、ヨハン・ヴィルヘルム・クライン(英語版)というウィーンの神父が、犬の首輪に細長い棒をつけ盲導犬として正式に訓練したのが最初である。その後1916年に、ドイツ赤十字社のシュターリンとドイツ・シェパード犬協会(英語版)のシュテファニッツが、第一次世界大戦