朝日新聞社は15日、オピニオン月刊誌「論座」を9月1日発売の10月号をもって休刊することを明らかにした。 「論座」は平成7年、同社が発行するオピニオン誌「Ronza」として創刊、2年後、名称を現在の「論座」に変更した。 出版不況がつづくなか、朝日新聞社は今年4月、出版本部を「朝日新聞出版」として分社化。「AERA」や「週刊朝日」の発行を引き継いだが、「論座」は朝日新聞本体が発行を続けていた。だが、広告収入などの落ち込みなどで赤字は改善されなかった。 日本雑誌協会発行の「マガジンデータ2007」によると、発行部数は2万400部にとどまる。 朝日新聞社は「インターネットという新たなコミュニケーション・ツールが浮上し、メディアがますます多様化していくなか、本社の言論発信誌としての一定の歴史的役割は果たしたと判断し、休刊を決めました」とコメントしている。