フィリピン・マニラの路上で「麻薬密売人」と書かれたボール紙製の札とともに遺体で見つかったマイケル・シアロンさんのひつぎのそばで嘆き悲しむ妻のジェニリン・オライレスさん。オライレスさんはぬれぎぬだと訴えている(2016年7月28日撮影)。(c)AFP/NOEL CELIS 【8月5日 AFP】にぎやかな街路では銃で撃たれて倒れた血まみれの人々が放置され、空き地には切断遺体が遺棄されている——ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領が麻薬撲滅戦争を掲げて就任して以降、増える一方の死者数に、フィリピンのスラム街には恐怖が広がっている。 ドゥテルテ氏は今年5月、圧倒的支持を得て大統領に選出された。半年以内に社会から麻薬と犯罪を撲滅すると公約し、そのためならば何万人でも犯罪者を殺害すると宣言。実際、ドゥテルテ氏の就任以来すでに数百人が死亡している。 インターネット上では、テレビカ