国際交流基金(ジャパンファウンデーション)と樂美術館は、米国西海岸で随一の規模を誇るロサンゼルス・カウンティ美術館において、樂焼450年の粋を集めた展覧会「樂-茶碗の中の宇宙」を開催します。 本展覧会では、樂家歴代の作品、本阿弥光悦の作品に加え、当代(十五代)樂吉左衞門の多様な活動および次世代の作品を紹介することにより、それぞれの時代感覚を反映させながら、独自の美を追求してきた樂焼の美的精神世界を通観いたします。 千利休による「わび」茶の思想の最も直接的な反映とされる長次郎のモノトーンの静けさに沈む茶碗、当代吉左衞門の個性的で革新的な作品など、あわせて94点を紹介する本展は、米国初の本格的な樂焼展として大きな注目を集めるものと期待されています。 なお本展はロサンゼルス展の後、内容を一部変更して、ロシアのエルミタージュ美術館、プーシキン美術館へ巡回いたします。 長次郎 黒樂茶碗 銘 面影 樂