最近、“見える化”という言葉をよく耳にするが、もともとこれは経営管理用語だ(日経ビジネスオンラインの読者なら当然ご存知だろう)。「作業工程をジャスト・イン・タイムの流れ作業に変えて余剰在庫や工程の不具合を“見える化”する」とか「ビッグデータ分析で顧客の潜在ニーズを“見える化”する」といった具合だ。 要するに、企業経営上の課題を、客観的視点からいち早く発見し、数値や色で可視化する。問題点を“公表”することで是正を促す意味もある。“見える化”は最近はコーポレート・ガバナンスやコンプライアンス関連でも使われる。それで、会社経営の“見える化”、という表現も出てきた。そこで今回、私はさらに対象を広げ、社会や政治の“見える化”について考えてみる。 相次ぐ怪事件 今年に入ってから奇妙な謎めいた事件が相次いでいる。いずれも政府や公的機関の権威を揺るがす大事件である。 〈事件1 内閣府職員@響灘〉 1月20
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