今回は、前回の『いとこのビニー』から法廷ものつながりで『情婦』です。 邦題で損している映画の典型で、原題は『Witness for the Prosecution』。 これをそのまま『検察側の証人』と訳したのでは堅過ぎると思ったんでしょうが、もし『情婦』という名前にひっかかってご覧になってない方がいるとしたら、ほんとにもったいないと思います。 さて、法廷ものといえば一番有名なのはシドニー・ルメット監督の『十二人の怒れる男』で(といっても陪審員が協議する部屋だけで、いわゆる法廷は出てきませんが)、あの映画も文句なしの傑作ですが、本作はその上に大がつく大傑作!これと比べてしまったら、最近のジョン・グリシャム原作作品など大人と子供です。 そして、映画史上最高のどんでん返しと言われることもある本作品、その言葉は決して大げさではありません。 とさっきからうだうだと書いているわりには何一つ内容について