本州と四国を結ぶ本四高速道路が抱える債務の返済のために国や地元自治体が負担した1兆7300億円余りの出資金について返還計画が検討されていないことが分かり、調査をした会計検査院は検討を進める必要があるとする報告書を国会に提出しました。 「瀬戸中央自動車道」など本州と四国を3つのルートで結ぶ本四高速道路は建設に3兆円近くが投じられ、平成25年度までに ▽国や ▽地元の10の自治体からの出資金1兆7300億円余りが 建設費などの債務の返済に充てられました。 この出資金について国会の要請を受けて会計検査院が調べたところ、国や自治体に返還する計画が検討されていないことが分かりました。 平成26年度にほかの高速道路会社の通行料金収入を本四高速道路の債務返済に充てることになって以降も検討は行われず、国土交通省の関連する審議会などでも返還方法が議論された形跡はなかったということです。 このため会計検査院は