1本1000円以上する食パン、度肝を抜かれる奇想天外な店名・店構え、かわいいねこ型食パン……。そんな“高級食パン”や“ユニークパン屋”のブームにかげりが見えてきているというニュースを耳にするようになりました。 これは少なからず事実のようで、某カリスマプロデューサーが手掛けた個性的なパン屋はじわじわ閉店、モスバーガーが渾身の一手としてはじめた持ち帰り専用食パンも約半年で終わりを迎えてしまいました。 高級食パンブームは本当に終わってしまうのでしょうか。そこでもう少し視野を広げて、“新業態ベーカリー”を見ていくと、しっかり根づいて愛されているお店もあり、その明暗には“決定的な戦略の違い”があることに気がつきました。 そこで今回は、失敗してしまう高級食パンの原因を探りながら、継続的に多くの人々に選ばれる“成功パン”の秘訣を探してみることにしました。