自分以外の人たちを敵だと思うことをやめていく過程だった ――平賀さち枝の音源としてはちょっと間が空きましたが、〈平賀さち枝とホームカミングス〉名義でのシングル“白い光の朝に”(2014年)があったり、弾き語りのライヴも精力的にやられていたりと、外から見て止まっていた印象はなかったんですよ。 「いや、私はあったんですよ。もうずっとそうでした。だから、2015年や2016年はしんどかったですね。もう動かないと腐りそうなんで、できるだけ地方でもライヴをやって、止まらないようにしていたんです」 ――そうだったんですね。 「基本は1人での行動だし、移動中には辛いときもありました。でも、〈行かなきゃだめだな〉という気持ちだったからがんばって動くようにして。地方の街で会った人たちの温かさや彼らの持つ家族愛、私を迎えてくれる優しさなんかに救われていましたね。気持ちとしては、自然が多い場所にいるほうがラクで
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