兵庫県神戸市の山手側に現れた「バイソン(梅村)」というエリアが話題となっています。廃屋9棟を改修してシェアハウスなどによみがえらせ、まるで村のような集落を形成しているのです。使う資材の8割が廃材。さらに工事に加われば家賃を取らないというから驚きです。バイソンを開拓し、地域再生の旗手となったのが“廃屋ジャンキー”の愛称で親しまれる「合同会社 廃屋」の代表、建築家の西村周治(にしむら・しゅうじ)さん。荒れ果てた廃屋になぜ挑むのか、廃材を使う意義とは。西村さんとバイソンの居住者たちにお話をうかがいました。 廃屋を買い取り、なおして使えるようにする「廃屋ジャンキー」 総務省によると、令和5年の調査では日本全国の空き家総数が約900万戸と、ここ30年間で2倍に膨れ上がったといいます。空き家のなかには朽ちて「廃屋」と化し、倒壊のリスクや、治安や景観の悪化につながるなど社会問題となっているものもあるので
