さいたま市の民家で10月、読売新聞販売店パート、原島真理さん(47)(さいたま市緑区)が保護した鳥が、絶滅寸前の渡り鳥・ミゾゴイと分かり、全日空機で21日、越冬地の沖縄に運ばれることになった。 保護されたのは、全長約40センチの雌の成鳥。原島さんが10月24日、新聞代金の集金に訪れた民家の玄関脇で見つけた。自力で飛べず、埼玉県川口市の動物病院「池谷 犬猫鳥の病院」に運んだ。 院長の池谷奉文さん(68)は環境問題の調査・研究を行う「日本生態系協会」の会長で、鳥にも詳しい。のど元の黒い線や茶色の羽毛などから、都心ではまず見られないミゾゴイと気づいた。左脚を骨折していたが、治療を受け、高さ2メートルの棚に飛び乗れるまで回復した。