エンツェンスベルガーの『がんこなハマーシュタイン』の中に、ハマーシュタインの言葉として「不安は世界観ではない」というのがあった。いまいち意味を掴みかねた。どうもアランとかいうやつの箴言じゃないかと思う。あるいはそのアレンジ、それともまったく違うか。よくわからないが、まあどうでもいい。そいつの箴言はこんなものだ。 Le pessimisme est d'humeur ; l'optimisme est de volonté. ペシミズムは気分だ。オプティミズムは意志だ。 そんな感じだろうか。悲観主義は主義なんかじゃなく気分、雰囲気とかそんなものだ。だから、きちんと意志を持たねば楽観主義に至れぬ、そんな話だろうか。よくわからない。よくわからないが、だいたい合ってるような気がする。これといった目的もなく、生きがいもなく、成功することとも無縁で、ただだらだらと生きている人間は無限の悲観主義に陥って