2024年6月10日 東ティモール・エルメラ県、山間の道は雨季のピークが過ぎた後も、ぬかるみや土砂崩れに見舞われ、車での通行が困難な場所はバイクや徒歩で移動し、目的地を目指しました。イネス・デ・ジェススさんが、東ティモールを占領していた日本軍の「慰安所」に連れていかれたのは12、3歳頃だったといいます。 自宅で取材に応じてくれたイネスさん 昼は道路工事などの重労働に駆り出され、夜になると「シャワーを浴びてこい」と命じられ、性暴力の被害を受けたのです。息子さんにも先立たれ、今の望みは、家を建て直し、自分が亡くなった後も、イネスさんが生き、語ってきたことの「証」が残ることだといいます。 霧深い村の中のイネスさんの自宅 2024年6月4日 D4P新規プロジェクト 「加害の歴史に向き合うために」の取材で、東ティモールに来ています。岩手県ほどの面積の小さな国ですが、2002年に独立するまでの過程で、