…とこれまで思ってきた。正確に言えば、これまでのキャリアで、女性差別が存在することは目の当たりにしてきたけど、そんな奴とは喧嘩して勝てばいいぜ、自分が実害を被らなかった以上、私にとっての女性差別は存在しない、そんなふうに思ってきたのだ…。どんだけボーッと生きてんだよ、とそんな自分が今ほんとうに恥ずかしい。 目の前の敵をツブせばいいと思っていた 最終的に被害として成立させなければ結果オーライと考えていた自分。最初に就職した大学(注1)では、歓迎会で「この組織(部会)で初めての女性、歓迎します」というにこやかなメッセージに続いて「実は(大御所的存在の)○○先生が女性(あなた)の採用には反対だったので危ういところでしたよ、女性だったら(これまた大御所の)事務員の女性とウマが合わないだろうからって。」だって。そのような低次元な偏見の実害を危うく被りかけたことへの怒りより、「おっさん達アタマ大丈夫か