【パリ=山口昌子】フランスのバシュロナルカン保健・青少年・スポーツ相は15日、サッカーなどの国際スポーツ試合で仏国歌「ラ・マルセイエーズ」の斉唱が口笛などよって侮辱された場合、「即刻、試合を中止する」と発表した。 パリ郊外の競技場スタド・ド・フランスで14日夜、行われたサッカーのフランス対チュニジアの親善試合(3−1で仏勝利)で、試合前の両国の国歌斉唱の際、「ラ・マルセイエーズ」の斉唱に対し、チュニジアのサポーターから口笛などが吹かれた。 この行為に対し、フィヨン首相は試合直後から「試合を中止すべきだった」と批判。担当のパリ郊外のボビニー検察庁は15日、アリヨマリ内相の指令を受け、「国歌侮辱」で捜査を開始した。フランスの刑法では国旗や国歌を集団で侮辱した場合、6カ月の禁固刑および7500ユーロ(約100万円)の罰金刑に処せられる。 【関連記事】 ・ 【地球随感】「国旗」が揚げられな