名古屋市中区の市営地下鉄久屋大通駅で08年5月、エスカレーターが逆走し、通勤客ら14人が負傷した事故で、愛知県警捜査1課と中署は19日、製造元「日本オーチス・エレベータ」(東京都中央区)生産本部エスカレータ設計課長(52)ら男5人を業務上過失傷害容疑で名古屋地検に書類送検したと発表した。 他に送検されたのは、同社中部支店工事部長(57)▽同支店名古屋営業所長(46)▽同支店改修課改修グループリーダー(34)▽下請けの工事会社社長(52)=肩書きはいずれも当時=の4人。 同社課長ら4人の容疑は07年9月、エスカレーターの駆動部を金具で補強する溶接工事を行った際、工事担当者に図面を渡しただけで適切な指示を行わず、工事会社社長は不適切な溶接工事を行い、いずれも事故を引き起こしたとしている。 捜査1課によると、事故は駆動部を固定するボルトが金属疲労で破損、溶接した補強金具も破損して駆動部が傾き、チ