6月9 グルコース〜一人勝ちにはわけがある 糖というのは、なかなかに奥が深いしろものです。生体内で糖鎖の果たす役割は多彩なのですが、何しろ複雑すぎてよくわかっていない面があるのが現状です。 何が複雑なのか?まず糖は核酸やアミノ酸に比べて、非常に多様です。六炭糖のアルドース(末端がアルデヒド型の糖)だけをとっても、16種類の異性体(鏡像異性体を除けば8種類)の異性体が存在し得ます。最も有名なのはグルコース(ブドウ糖)で、マンノース、ガラクトースなどはそれなりに名が知られていますが、アロース、アルトロース、グロース、イドース、タロースとなると、聞いたこともないという方が多いでしょう。筆者もイドースなんてものは知りませんでした。 イドース で、名を知られているのがなぜマンノース、ガラクトース、グルコースかといえば、他の5種はほとんど天然に存在しないからです。マンノースの名は神々の食べ物「マナ」に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く