「エモい」という感覚が、いまいちよくわからない。ロジカルではなく、エモーショナル。言葉にしたいけれど、言葉にできない。「感情が高まって強く訴えかける心の動き」*1と言われて何となく理解した気にはなったものの、あまり自分の感覚には馴染まず、普段口に出すことはなかった。 ところがどっこい。今しがた小説を読み終え、充実した読後感に浸っていた己の内から湧き出た感想が、この「エモい」だった。──おもしろかった。良い話だった。そういった紋切り型の一口感想に続いて、強く揺さぶられた己の感情のモヤモヤを言語化しようとしたところ、口を突いて出たのが「エモい」だった。……なるほど、これはたしかに、まっことエモい物語だ。 平浦ファミリズム (ガガガ文庫) 遍柳一 小学館 2017-07-28 Kindle Amazon 楽天ブックス 『平浦ファミリズム』は、第11回小学館ライトノベル大賞・ガガガ対象を受賞した、
![初めて「エモい」と感じた、普通じゃない家族の物語『平浦ファミリズム』 - ぐるりみち。](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/31c265f607ea20c45bda52314e8a354e11a6a7d6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51ULg03j5PL.jpg)