2015年の2月。ソーシャルメディアを中心に、一羽の「鶴」の動画が世界中の注目を浴びた。「DANCING PAPER 」と題されたその作品は、金色の五羽の折り鶴が、ステージの上で華麗とも、奇妙ともいえるダンスを披露するというもの。 この作品を制作したのは、大阪の電子工作グループ「動いた。」。同じ会社に勤務するサラリーマンたちが週末だけ集まり、自分たちが作りたいものを自腹で作り続けているというモノづくり集団だ。 そんな「動いた。」のメンバーが、「本業」の出張で東京にやって来るということで、エンジニアリングを担当するましま氏、エンジニアリングやデザインなどを担当する佐山氏の二人を平日の東京駅で捕まえ、その活動について伺った。 サラリーマン的「モノづくり」の形 ――出張お疲れ様です(笑)。まず「動いた。」が結成された経緯から教えていただけますでしょうか? ましま:結成したのは2012年ですね。そ