19年前の小学生の自殺を、教諭の体罰が原因だったと認め、両親に謝罪した兵庫県たつの市教育委員会が21日、同市で記者会見し「長い年月がかかり申し訳なかった」と謝罪した。苅尾昌典教育長は両親が起こした民事訴訟の判決で、自殺と体罰との因果関係が認定されたため「控訴を断念した平成12年の段階で、市教委も体罰が原因という認識だった」と釈明した。 小中高生の自殺件数をまとめている文部科学省への報告を「訂正することができると最近になって知り、当時『原因不明の事故死』と報告していたが自殺と訂正した」と説明した。 自殺したのはたつの市立揖西西小6年内海平君=当時(11)。6年9月、教室で宿題について教諭に質問した際、教諭は既に説明したことを聞かれたと思い、平手で頭や頬を殴打。内海君は帰宅後に自宅の裏山で首つり自殺した。