中森明夫「おたくの研究」が書かれたのが1983年。オタクの行動様式をとる人たちが二人称としてオタクという言葉を使用し始めたのは、1970年代末かららしい。 ならば、命名される以前に、「オタクの行動様式をとる人たち」が出現したのは、いつだったのでしょう。 古典的オタクの対象を、マンガ・アニメ・特撮と考えてみます。わたしの興味はマンガに集中してますが、かつてはアニメや特撮にも少し知識がありました。オタクを「集める人」と定義するなら、彼らは何を集めていたのか。 マンガの場合は単純です。印刷物として、雑誌と単行本を集めていればよかった。ただし、本はやたらとスペースをとりますから、特に雑誌の収集は困難でした。ぶ厚いマンガ月刊誌を手許に残しておくのはまず無理でしたし(親が捨てます)、週刊誌なら冊数が多いから、なおさら。 わたしは「巨人の星」なら大リーグボール2号、「あしたのジョー」なら力石の死の前後の
![漫棚通信ブログ版 : オタクの誕生](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8b06ec851f876389863f385c6d05983860ac94d1/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fmandanatsusin.cocolog-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)