【マニラ共同】フィリピンで第二次大戦中に死亡した日本兵の遺骨収集事業をめぐり、厚生労働省が日本のNPO法人に委託して集めた骨の中に、戦後相当たって死亡した子供や女性などの骨が混入していた疑いが強いことが25日、分かった。フィリピン人の可能性がある。共同通信が入手した厚労省の検証報告書案や、日本とフィリピンの両政府関係者への取材で判明した。 厚労省は報告書案で「住民の証言だけを基にし鑑定をしなかった収集法に問題があった」と総括。日本政府関係者によると、海外での日本兵遺骨収集事業で、日本兵以外の骨が混入していた疑いが、国の調査で発覚したのは異例。同省の責任も問われそうだ。 厚労省は昨年10月、「現地でフィリピン人の遺骨が盗まれ、日本人の骨として売買されている」などの指摘を受け、フィリピンでの収集事業を中断。NPO法人が集めた骨の一部について、DNAと骨の専門家らに鑑定を依頼し、フィリピン政府と