AP通信によると、東条英機元首相の逮捕に向かった米軍チームの一員、ジョン・ウィルパーズ・ジュニア氏が2月28日、米メリーランド州の施設で死去した。93歳。死因は不明。 19年、ニューヨーク州生まれ。米陸軍情報活動部隊の隊員だった1945年9月、東条英機元首相を逮捕するため、東京郊外の元首相宅を訪問。銃声が聞こえたためドアを蹴破り、自殺を図った血まみれの元首相を発見した。 米軍医が到着するまでの間、居合わせた日本人医師に銃口を向けて元首相の救護を指示。10年、元首相の身柄確保の功績で勲章を授与された。逮捕に向かった5人のチームで最後の生存者だった。(共同)