中越地震脱線車両を保存 社内の安全教育に活用 JR東日本 JR東日本は22日までに、2004年10月23日の中越地震で、浦佐―長岡間を走行中に脱線した「とき325号」の新幹線車両を社内の研修施設に保存することを決めた。「事故や自然災害の悲惨さを忘れてはいけない」として、社員への安全教育に活用するのが狙い。 先月引退した「200系」の10両編成だった325号は時速約200キロで走行中、最大震度7を記録した中越地震の揺れで車輪が浮き、レールに乗り上げ8両が脱線した。営業運転中の脱線は国内初だった。 JR東日本はこのほか、05年に強風にあおられ転覆し、県人1人を含む5人が亡くなった羽越線の特急いなほ、11年の東日本大震災で津波に流された車両も保存する。 JR東日本は福島県白河市にある総合研修センターに、平屋建ての展示施設(約970平方メートル)を新設する。5月に着工し、14年3月までの完成