現役の“宝”大切に使う : 愛媛 : 地域 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）国の文化審議会が１９日に行った文部科学相への答申で、八幡浜市立日土(ひづち)小学校（児童５４人）の中校舎、東校舎が重要文化財に指定されることになった。台風の被害で建て替え話が持ち上がったこともあったが、戦後のモダニズム建築として海外の建築家らからも評価され、市が保存を決断。国も認める〈宝〉となり、保存を働きかけた建築家や子どもたちは「『現役の校舎』としてずっと大切にしたい」と喜んだ。（梶原善久） 川にせり出したベランダやバルコニー、軒下まで届く大きな明るい窓、廊下と教室を隔てる中庭……。日土小はシンプルで荘厳さはないが、子どもの目線から心地良く感じられるよう、考え抜かれた構造だ。 大洲市出身の建築家松村正恒（１９１３～９３）が八幡浜市職員時代に設計した代表作の一つ。松村は小学校や病院などを手がけ、雑誌の特集で丹下健三らとともに紹介されたこともある。没後の１９９９年、建築保存の国際組織が日土
