東日本大震災の津波で防災庁舎に避難した職員が犠牲となった宮城県南三陸町の佐藤仁町長が「市街地の浸水深は1~2メートルほどではないかと考えた」と認識の甘さを認め「重く責任を感じている」と謝罪したことが5日「殉職職員家族会」が提出した公開質問状への回答で分かった。 質問状では、6メートルの津波と3メートルを超える浸水深が想定されていたのに、3階建ての防災対策庁舎に職員を集めたことなどを指摘。 町は「津波非常配備計画に基づき行動した。市街地の浸水深は1~2メートルと考え、6メートルの津波が襲来し、浸水しても高さ12メートルの屋上に避難すれば安全と考えていた」と回答した。