このたび、川本竜彦 理学研究科附属地球熱学研究施設助教、神崎正美 岡山大学教授、三部賢治 東京大学助教、松影香子 愛媛大学G-COE准教授、小野重明 独立行政法人海洋研究開発機構主任研究員らの研究グループは、プレートの沈み込み帯のマグマ発生メカニズムに関して、新しい仮説を提案しました。 本研究成果は、10月29日(米国東部時間)の米国科学アカデミー紀要の電子版で公開されました。 概要 日本列島の下には、太平洋プレートとフィリピン海プレートが沈み込んでいます。プレートには水が含まれていて、沈み込みながら温度圧力が上がり、徐々に水を放出します。その水は、海溝の近くでは地震を起こし、有馬温泉のような湧き水として地表にもどります。さらに深く沈むと、沈み込むプレートから「水に富むもの」がでて、マグマ発生の引き金になると考えられていました。この「水に富むもの」が水で、それが加わることによってマントル