国土地理院は18日、東日本大震災による地殻変動で、測量の基準となる東京都内の2種類の「原点」がずれたとして位置を修正すると発表した。地震による原点の修正は1923年の関東大震災以来88年ぶり。政府は21日、測量法改正施行令を公布、施行する。 修正されるのは、全国の三角点の基準となる「日本経緯度原点」(港区麻布台)の経度と、「日本水準原点」(千代田区永田町)の高さ。日本経緯度原点は震災前に比べて東へ27センチずれ、東経の数値を0.011秒多くする。緯度の変更はない。日本水準原点は2.4センチ沈降し、東京湾平均海面上の数値を「24.3900メートル」と改正する。関東大震災では約8センチ下がった。【安味伸一】