【ニューヨーク=共同】第二次大戦後、連合国軍総司令部(GHQ)民政局のスタッフとして日本国憲法の起草作業に携わり、男女平等に関する条項を書き上げた米国人女性ベアテ・シロタ・ゴードンさんが昨年十二月三十日、膵臓(すいぞう)がんのためニューヨークの自宅で死去した。八十九歳だった。娘のニコルさんが三十一日、共同通信に明らかにした。追悼式は後日行われる。 ニコルさんは「母は生前、憲法の平和、男女同権の条項を守る必要性を訴えていた。改正に総じて反対だったが、この二つ(の変更や削除)を特に懸念していた」と語った。供物で弔意を示したい場合は、代わりに護憲団体「九条の会」に寄付してほしいという。