【2012年11月15日 CFHT】 オリオン座の三ツ星の下に肉眼でも見られる「オリオン座大星雲」は、天文ファンに人気の天体というだけでなく、天文学者にとって星誕生の現場を間近で見られる絶好の研究対象でもある。欧州研究チームの観測により、星雲の手前側に大規模な星団が独立して存在していることがわかった。 オリオン座大星雲の位置。オリオン座の三ツ星の下に、肉眼でも見つけることができる。ステラナビゲータで作成。クリックで拡大 中央の画像は、オリオン座大星雲の可視光画像(左)に、分子雲が放つ赤外線をとらえた画像を重ねたもの。分厚い分子雲は向こう側にある星を隠してしまうため、この画像に見える星は、分子雲の手前にあるということがわかる(右)。クリックで拡大(提供:J. Alves & H. Bouy。以下同) 左:イオタ星(ハチサ)周辺の星の分布を青い等高線で表したもの。星雲に埋もれたトラペジウムは星