アフガニスタンで反政府武装勢力が駐留外国軍に対して使用している爆弾の主な材料となっている硝酸アンモニウムなどの肥料を、パキスタンの化学肥料製造会社が生産していたことが1日分かった。複数の米当局者の話としてAP通信が報じた。 パキスタン政府は同肥料の国外輸出を禁じているが、アフガンへの密輸は横行。米国が国際テロ組織アルカーイダの指導者だったウサマ・ビンラーディン容疑者をパキスタン側に事前連絡せずに殺害して以来、摩擦が生じている米国とパキスタンの緊張がさらに高まる可能性がある。 肥料を生産していたのは中部パンジャブ州にある「パク・アラブ化学肥料」。APによると生産量の1%がアフガン東部や南部に密輸され、昨年は爆弾約14万個を製造できる量が不正に取引された可能性があるという。(共同)