約40年前に井原市でつくられた幻の「ジーンズ音頭」を、井原公民館(同市井原町)が復活させた。井原高(同所)の生徒も協力して新たな振り付けを考案。完成した踊りは地区住民と一緒に練習中で、8月14日の井原町盆踊り大会で披露される。 ジーンズ音頭は、昭和40年代に作詞家川上徹さん(79)=同市=と作曲家の故賀川晴雄さん=神奈川県=が、市内の繊維組合などの依頼で制作。その後の不況でレコード化が見送られたため、世間に広まることはなかった。 昨年の井原町盆踊り大会で、住民から「定番の井原音頭と備中ホイサだけでは寂しい」との声が上がったことから、同公民館の茂原一彦館長(66)らがジーンズ音頭の復活を企画。楽譜は失われていたが、川上さんが覚えていた歌を基に作曲家高月啓充さん=笠岡市笠岡=が採譜、編曲した。 再現された音頭は「色も鮮やかそろいのジーンズ」「井原よいとこ糸の町」など、ジーンズ生産で活気に満ちた