太平洋戦争で夫を失った妻とその子どもたちの住宅として一九五一年に沼田市が開設した同市上原町の母子生活支援施設「ハイツぬまた」が廃止の方向で検討されていることが六日、分かった。年々入居者が減り続け、今年四月にゼロになったためで、市子ども課では「時代の流れで、施設は一定の役割を終えた」と説明している。(山岸隆) 七一年に新築された同施設は二階建て、コンクリート・ブロック造りで、十八世帯が入居できる。一部屋の間取りは六畳間と三畳間、台所で、風呂は共用。所得に応じて家賃が決められるが、入居者の収入が少ない現状に配慮し、事実上、これまで無料で提供されてきた。