僅か数十頭しか生息していないとされ、絶滅が心配されている四国のツキノワグマの親子の映像の撮影に、自然保護団体などが初めて成功しました。 研究者は「出産や子育てに好む環境を詳しく調べて、保護につなげていきたい」と話しています。 撮影された場所は高知県と徳島県の県境付近の山岳地帯で、推定13歳の雌のツキノワグマが、去年からことしの冬に産んだ小熊2頭と共に巣穴を出入りしている様子が鮮明に捉えられています。 四国のツキノワグマは、戦前は各地に生息していましたが開発などで数を減らし、現在では高知県と徳島県にまたがる標高1000メートル以上の山岳地帯に数十頭しか生息していないと推定され、環境省が「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定しています。 このため、WWF=世界自然保護基金の日本支部が、高知県のNPO法人「四国自然史科学研究センター」と共同で8年前から生態を調査しています。 四国のツキノワグマの