諏訪市は13日、同市郊外の霧ケ峰で特定外来生物オオハンゴンソウを除去した。繁殖拡大を防ごうと、約30人が強清水の霧ケ峰キャンプ場近くで作業。地元自治会は3年ほど前から駆除に取り組んでいるが、市が主体となって実施するのは初めて。 オオハンゴンソウは北米原産のキク科の多年草で、夏には黄色い花を付ける。種子や地下の根茎から繁殖する。市は勢力の拡大が懸念されるとし、住民の協力を得て抑制を図ることにした。 作業には市赤十字奉仕団や一般ボランティア、地域住民、市職員らが参加。講師を務めた信大農学部の大窪久美子教授(緑地生態学)は、霧ケ峰では十数年前にオオハンゴンソウが確認され、現在は同キャンプ場や霧ケ峰スキー場リフトの付近に分布していると説明。国天然記念物の踊場湿原近くにも見られ、「湿原内に繁殖すると問題。食い止めたい」と語った。 夏には背丈が2メートルほどになるが、今は30センチ程度と短い状態