新潟県胎内市教委は15日、同市内にある古墳時代前期(4世紀前半)の「城(じょう)の山古墳」から国内最古とみられる弓の装飾品「両頭金具」が見つかったと発表した。 このほか東日本で出土するのは珍しい「盤龍鏡」と呼ばれる鏡も見つかった。 同市教委によると、両頭金具は約2センチで、鉄製とみられる。これまで、長野市の大星山3号墳から出土したものが国内最古とされていた。同古墳の副葬品などと比較し、両頭金具の年代が数十年遡ることが判明したという。 また、盤龍鏡は直径約10センチの銅鏡。中国の後漢(1世紀後半~2世紀前半)か魏晋代(3世紀中頃)に作られたものとみられる。近畿地方や西日本で多くの出土例があるが、東日本での出土は珍しい。新潟大の橋本博文教授(考古学)は「大和政権からもたらされた可能性が高い」と指摘する。 城の山古墳からは、銅鏡や勾玉(まがたま)など、近畿地方でよくみられる副葬品がそろって出土。