土器に平仮名「いろは歌」=全文は最古、藤原氏邸宅跡から−京都 土器に平仮名「いろは歌」=全文は最古、藤原氏邸宅跡から−京都 平仮名の「いろは歌」ほぼ全文が記された墨書土器。一部は欠けている=27日、京都市上京区の市埋蔵文化財研究所 平安時代の貴族藤原家の邸宅跡として知られる「堀河院」(京都市中京区)から、平仮名の「いろは歌」ほぼ全文が墨書された土器が見つかり、市埋蔵文化財研究所が27日、発表した。土器は1200年前後のものとみられる。平仮名のいろは歌全文が書かれた資料としては最古で、都の文化を知る上で貴重な発見という。 墨書土器は直径9センチの土師(はじ)器の小皿。裏面にいろは歌が記されている。「いろはに」は2行目から余裕を持って書き始められたが、余白が少なくなり、最後の「ゑひもせす」は1行目に戻って書かれている。筆跡の未熟さなどから、子どもの手習いの可能性が高いという。「く」や「ゆ」な