一九八五年のイラン・イラク戦争時にテヘランに取り残された邦人二百十五人を救出したトルコ航空の元機長オルハン・スヨルジュ氏が二月二十四日にイスタンブールで死去した。八十七歳。 イラン・イラク戦争で、トルコ政府は日本人救出のため、トルコ航空機二機をテヘランに派遣。スヨルジュ氏は第一機長を務めた。日本政府は功績をたたえ、二〇〇六年四月に旭日小綬章を贈った。 一昨年三月には、一八九〇年にトルコ軍艦が座礁し親善使節団の約六百人が死亡した和歌山県串本町を訪れ、慰霊碑に献花した。座礁事故の縁で、トルコと親交のある和歌山県が在日トルコ総領事館に確認し発表した。